ペット供養納骨 Q&A
てんのうじペット霊園のペット供養 Q&A
頂いたご質問について、ルール的なものから仏教的な観点まで、
泰聖寺の僧侶がお答えします。
質問内容
Q. 人へのお経と動物へのお経に違いはありますか?
動物用のお経というものはありませんが、
命に違いはありませんので、人と同じお経を用います。
人間は他の動物と同じ生き物であり、特別な存在という訳ではありません。
ただ種類が違うというだけです。
仏様が生き物の種類によって差別をする事などございません。
Q. ペットに供養は必要ですか?
ペットに行う仏事(お通夜・葬儀・供養)について、
宗教上・または法律上「必須」ではありません。
大切なのは「必要かどうか」ではなく、
「愛するペットにしてあげたいかどうか」ということに尽きます。
家族の一員として供養をしてあげることは大切ですし、
ペットにとっても「自分のためにきれいな花を飾ってくれる事」、
「好きだった食べ物を供えてくれる事」、「名前を呼んでもらえる事」、
そして「思い出してもらえる事」は嬉しいでしょうから、
人間と同じ様に儀式をしてあげるに越したことはありません。
私たちは微力ながら、そのお手伝いをさせて頂くために存在しています。
Q. 火葬は必要ですか?
火葬はすべきと思います。
人も動物も、大地から借りてきた身体をいつかは
もとの場所へ還さなければなりません。
悲しいことですが、生き物である以上、
亡くなったあとは物理的に同じ外見を維持できません。
最近では多様な方法で外見を保持することができますし、
それが一時的な心の拠り所となるかもしれませんが、
同時に適切なお別れのタイミングを失うことにもなり得ます。
これまでペット供養をされてきた方にも、
しばらく身体の保存していた方がいらっしゃいましたが、
少なからずペットへの謝罪の念と後悔の気持ちをお持ちでした。
いつの日にか必ず、土に還す日がやってきますので、
人と同じように、適切な時期に見送ってあげてください。
Q. 納骨は必要ですか?
納骨も「お通夜・葬儀・供養」と同じく、必須ではありません。
しかし、供養は何らかの形でなさってあげてください。
亡くなったペットが大切な存在であればあるほど、
いつまでも側に感じていたいと思うのは、当然の事と思います。
そういう意味でもしばらくの間、
お骨を手元に置いておくのは良いと思います。
そもそも納骨しないと成仏しない訳ではありません。
しかし、家に置いておく理由が他にあるならば、
長年連れ添ったペットが喜ぶ行為かどうか、
考える必要があるように思います。
もし納骨しない理由が特になく、ただの「放置」となるならば、
ペットも複雑な想いを持つのではないかと思います。
長い間放置され、手を合わせて貰えることもなく、
お骨にホコリがかぶってしまうのであれば、
一日も早く、供養と共にお骨を大地に還してあげることが
連れ添ったペットにしてあげられる最後の優しさかなと思います。
Q. 自宅の庭にお骨を埋めるのはダメですか?
ペットのお骨の場合、法律上問題ありません。
どのようにペットを葬るのか一番良いか、
じっくりと家族で話し合い、結論を出しましょう。
マンション住まいや運気、その他様々な理由によって、
家の敷地内に埋葬できない場合、霊園を頼って頂ければと思います。
Q. お骨を少しだけ持っておくのは可能ですか?
可能です。
人の場合でも、お骨の一部を手元(仏壇)に残し、
残りを合同納骨塔などに埋葬するといった納骨方法があります。
実際ペットのお骨の場合、
火葬の際に綺麗に残ったお骨の一部を専用の装飾品に入れ、
身に付ける方もいらっしゃいます。
(当サイトでもそれができるよう、カプセルを用意しています)
本当に大好きだったペットであれば、
お骨の一部を手元に置いておき、いつか自分が天国に旅立つ際、
一緒に大地に還るというのも、
美しい家族の在り方の一つかもしれません。
Q. 家でお骨を安置する際、どこが好ましいですか?
仏壇も好ましいですが、
「どこに置こうかな、あの子はここが好きだったな」と、
考えながら見つけてあげるのも良いと思います。
亡くなったペットはどの場所が好きだったでしょう?
みんなのいる賑やかな場所?
いつも寝ていたケージのあるところ?
陽の当たっていたソファーの上?
そのように、ペットが過ごした一日を想い返しながら、
生前好きだった場所の近くに祀ってあげても、
良いのではないかと思います。
もし運気を気にされて風水等をされていたり、
信仰されている宗教にお示しがあるのであれば、
それを信じて祀られるのも良いと思います。
Q. ペットも家族と一緒のお墓に入れるのですか?
てんのうじペット霊園では可能です。
現代においてペットは家族の一員ですから、
お墓においてもペットを迎えても良いと考えています。
古来からの仏教の考えでは、動物は畜生に属し、
人間と一緒に埋葬はできないという時代もありました。
しかし現代では、過去と比べ物にならないほど、
動物に対して大きな愛情が注がれていますから、
古来の教えが唯一無二なルールではないと考えます。
仏様も分け隔てなく、すべての命を受け止めてくださるでしょうし、
人間と共に眠るという選択肢があって良いと思います。
Q. 何をする事が最高の供養となりますか?
ご家族が亡きペットに「何をしてあげられるだろう」と、
考えてあげることが最高の供養です。
家族はペットにとって、大切で大好きな唯一の人たちですから、
その家族が命日など大切な日に、墓前で手を合わせてあげましょう。
そして、断つことのできない繋がり、離れがたい結びつきを心の絆に感じ、
『忘れずにいてあげること』、『想い出してあげること』、
『空に向かって見守ってねと手を合わせてあげること』だと想います。
そうしてもらえたら、きっと皆様のペットちゃんも嬉しいことでしょう。
供養する側もされる側のどちらも清浄なる仏心、これぞ大慈悲であります。
この法要を通して、恩返しの気持ちで感謝の心を持つと云うこと、
皆の御陰で幸せに平和に暮らせること、巡り巡り巡って自分は、
生かされていることに気づく機会となれば、ありがたく感じます。